運動が苦手な子でも体操教室に通って大丈夫?
現役指導者が解説
「うちの子は運動が苦手なんですが、体操教室に通っても大丈夫ですか?」
体験レッスンやお問い合わせの際に、こうしたご相談をいただくことがあります。
結論から言うと、運動が苦手なお子さまでもまったく問題ありません。
むしろ、「運動が苦手だからこそ体操を始めたい」というお子さまもたくさんいます。
東京都多摩市で体操教室「ベアスポーツスクール」を運営し、日頃からさまざまな子どもたちを指導している立場から、
運動が苦手な子どもについてお話しします。
「運動が苦手」=運動ができない、とは限りません
運動が苦手なお子さまを指導していると、
「本当に運動能力が低いからできない」
というよりも、
そもそも体の使い方が分かっていない
というケースをよく見ます。
例えば初めて跳び箱に挑戦する子。
助走する。
ロイター板を踏む。
ジャンプする。
手を着く。
跳び箱を越える。
経験がある子にとっては自然につながっている動作でも、初めての子にとっては、
「踏み切った後、どうすればいいの?」
という状態になることがあります。
技を始めた後の自分の体がどう動くのかイメージできない。
分からない。
だから怖い。
そして、
「自分はこれが苦手」
という意識につながってしまう。
実際の指導現場では、そんなケースも少なくありません。
「やったことがない」ことへの怖さもある
子どもが新しい運動に挑戦するとき、大人が思っている以上に「未知の動き」があります。
例えば前転でも、初めてやる子にとっては、
「頭を下にして前に回る」
という経験そのものが怖い場合があります。
鉄棒なら、
「体を逆さまにする」
「足が地面から離れる」
といった動きに不安を感じる子もいます。
できないから怖いのではなく、
何が起きるか分からないから怖い
ということもあります。
だからこそ、最初から完成した技だけを求めるのではなく、
「まずここまでやってみよう」
と、一つずつ経験していくことが大切だと考えています。
ベアスポーツでは動きを細かく分解して教えます
運動が苦手な子を指導するとき、特に意識していることがあります。
それは、
一つの技を細かい動作に分けて考えること
です。
例えば一つの技が、
「1 → 2 → 3」
という3つの動きでできているとします。
運動が苦手な子の場合、
「1を意識すると2と3ができない」
ということがあります。
そのときに、
「全部違うよ」
とは言いません。
まず、
「1の動きはすごく良かったよ」
と、できている部分を伝えます。
そのうえで、
「次は1をちゃんと意識したまま、2と3もやってみよう」
と伝えます。
できた部分を認めながら、次の動きにつなげていく。
この繰り返しを大切にしています。
最初の動きができていないのに先へ進ませない
もう一つ大切にしているのが、
動きを先走らせないこと
です。
技には順番があります。
最初の動きが正しくできていない状態で、その先だけを頑張ろうとしても、うまくいかないことがあります。
そのため、最初の動きができていなければ、
まずはそこをしっかり練習します。
そして正しくできたら、
「今のすごく良かった!」
と伝える。
そこから次の動きにつなげていきます。
一気に完成形を目指すのではなく、
できることを一つずつ増やしていく。
運動が苦手な子には、特にこの進め方が大切だと感じています。
苦手だった子が大きく成長することもあります
以前、跳び箱がとても苦手だった子がいました。
最初は助走をしてロイター板を踏んでも、そこで動きが止まってしまい、ジャンプにつなげることができませんでした。
ですが、練習を続けながら動きを一つずつ覚えていくことで、少しずつ助走から踏み切り、ジャンプまでの流れがつながっていきました。
今では高さ80cmの跳び箱で、
開脚跳びや台上前転も軽々とできるようになっています。
最初の姿だけを見ていたら、
「この子は跳び箱が苦手」
で終わっていたかもしれません。
でも、体の使い方を覚え、成功体験を積み重ねることで大きく変わりました。
こういう子どもたちを、これまで何人も見てきました。
「運動神経が悪い」と決めつけなくて大丈夫です
保護者の方から、
「うちの子、運動神経が悪くて…」
と言われることもあります。
もちろん、子どもによって得意不得意はあります。
ですが、ベアスポーツスクールでは、
運動神経が良いか悪いかだけで子どもを見ることはありません。
子どもの今の時期だからこそ、
まず体を動かす楽しさを知ってほしい。
そう考えています。
実際に、
「運動は苦手だけど、体を動かすこと自体は好き」
という子もたくさんいます。
そういう子が、
「できた!」
という経験を重ねることで、徐々に自信を持つようになることもあります。
苦手だからこそ、体操を始めるという選択肢
「体操教室は運動が得意な子が行く場所」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
ですが、そんなことはありません。
運動が得意な子には、その子に合わせた課題があります。
そして運動が苦手な子にも、その子に合わせた課題があります。
大切なのは、
今その子がどこまでできていて、次に何を身につければいいか
を見ることです。
ベアスポーツスクールでは、少人数制で一人ひとりの動きを見ながら、その子に合わせた声かけや練習方法を考えています。
すぐに結果が出る子もいれば、少し時間がかかる子もいます。
だからこそ、長い目で成長を見ていくことを大切にしています。
保護者の方へ伝えたいこと
お子さまが運動を苦手そうにしていると、
「この子には向いていないのかな」
と思うこともあるかもしれません。
ですが、
できない理由が、
「まだやったことがないだけ」
「やり方が分からないだけ」
ということもあります。
実際に体を動かしてみたら、
「意外と楽しい!」
と思うこともあります。
そして、その楽しさが苦手意識を乗り越えるきっかけになることもあります。
運動が苦手だからといって、最初から諦めなくて大丈夫です。
その子に合ったペースで、
一つずつ「できた」を増やしていけばいい。
ベアスポーツスクールでは、そんな気持ちで子どもたちを指導しています。
まとめ
運動が苦手なお子さまでも、体操教室に通うことはまったく問題ありません。
運動が苦手に見える子の中には、
体の使い方がまだ分からない。
技の動きをイメージできない。
やったことがないから怖い。
という子もいます。
だからこそ、
動きを細かく分けて、
できた部分をしっかり褒めて、
そこから次の動きにつなげていく。
その積み重ねが大切です。
「運動が苦手だから体操教室は無理」ではなく、
「運動が苦手だからこそ、体の動かし方を少しずつ覚えていく」
という選択肢もあります。
何より、まずは体を動かす楽しさを知ってほしい。
それが、私たちが子どもたちに伝えていきたいことです。
監修・執筆
ベアスポーツスクール代表 檜山和真
元体操競技日本代表
Access
ベアスポーツスクール
| 住所 | 〒206-0012 東京都多摩市貝取4-3-1-108 Google MAPで確認する |
|---|---|
| 電話番号 |
042-402-6945 ※営業などのお電話については一切お断りさせていただいておりますので、ご了承ください。 |
| 営業時間 | 9:30~19:30※曜日による |
| 定休日 | 金 |
| 代表者名 | 檜山 和真 |
最寄りのバス停「豊ケ丘四丁目」から徒歩1分ほど、多摩センター駅からお車で10分ほどの立地で教室を運営しております。貝取商店街の駐車場をご利用いただけます。俊敏性や柔軟性などのスポーツに必要な基本的な運動能力を引き出すサポートをしてみてはいかがでしょうか。
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